今から約300年近く前の享保4年(1719)、長泉寺第四世竹雲高節大和尚の代に「含識と衆生と同じく利益、功徳を沾(うるお)ほさん」と衆縁を募り奉祀申し上げ、その後、嘉永7年(1854)に第一九世天外本端大和尚の代に更に『父母二親の身宮康寧』を念じ、『四恩に報荅』せんと勝縁を憑み台座を新調し、観音御堂(滝見堂)を建立して、多くの参詣人で賑わったと文書に記されております。
そして、昭和46年の客殿新築復興を機として皆様にもっと親しく参詣を頂けるようにロビーの正面にご安置、祭祀いたしました
この千手観音さまは300年近くもの長い間、長泉寺の歴史をながめて頂いた由緒深い観音さまです。今後も末永く見守って頂けるものと思います。
どうぞ当寺の千手観音さまへの信仰をご縁として千手観音さまの広大なる慈悲とご功徳を得られるよう念じ上げております。